伝統工芸品でもっと日本を好きになろう
伝統工芸イベントもあっという間に残り5日となりました。
毎日沢山のお客様にご来店いただきお陰さまで私たちスタッフも楽しい毎日を送っております♪
ひとつひとつゆっくり見比べて、ビビッと来たお気に入りを選ぶ真剣な表情。
そしてその笑顔に幸せを分けていただきつつも旅立っていく器たちを送り出した後には少しさびしさも感じているAsamiです。
■まずはおさらい、伝統的工芸品って?
ズバリ!日常生活で使う暮らしの道具のことをいいます。
そして、すご~く噛み砕いてご説明すると、
・その地域で採れる伝統的な原材料を使っていること
・永く受け継がれてきた作り方を手作業でしていること
・地域産業として成り立っていること
などの基準があります。
伝統工芸士というのは国家資格で、最低12年以上の実務経験を積んでやっと試験を受けられるんです。もうそれだけで選ぶ理由になるのよ、、、
好きなのよー!
地球に負担のないナチュラルな素材で、人権問題や環境問題に繋がってしまう大量生産でもない。
おまけに暮らしに取り入れれば日本の文化を繋いでいける。
これって今の時代の価値観にぴったり過ぎると思うのです!!
マイバッグは風呂敷の方がしっくりきていて、ルームフレグランスにはお線香や茶香炉を焚くなんて20代は私ぐらいかもしれないけど(笑)
本日はそんな私が愛してやまない日本の工芸品たちを、ちょこっとご紹介したいと思っています。どうぞお付き合いくださいませ~♪
■東北地方 伝統こけし
我が家には亡くなった祖父のコレクションが何百本とあり、新聞にも載ったことがあるほど。時間がある日には手ぬぐいで磨いてあげるのですが、「ここのは奥さんにそっくりの顔を書くのよね」「あの頃はよく東北に連れて行かれたものよ」と懐かしそうに、そして少し迷惑そうに祖母が話をしてくれます。家にこれだけあるのだから自分は絶対にこけしを買わないだろうと思っていたのに、やっぱり血は争えません。
この間 MYこけしデビューを果たしました(笑)
元々は郷土玩具だったこけし。子どもをおぶっているこの姿にズッキュンでした。
■大分県 別府竹細工
江戸時代、別府を訪れる湯治客がお土産として持ち帰るようになり、広まっていきました。
大分県の真竹は、節と節の間隔が長く、色形ともに美しいと言われています。
見た瞬間にえらい惚れ込んでしまい、
その勢いのまま直接 伝統工芸士さんにご連絡しちゃったのがコチラ。
来年の夏に合わせて浴衣のお仕立てをお願いしようと思っているので、
その時には小粋に抱えて街を歩いてやろう と目論んでおります。
■京都府 京扇子
ルーツは日本にあり!?扇子の始まりは平安時代初期で、その後中国やヨーロッパへ広まったとされています。
京扇子でご紹介したい魅力は「八十七の職人技」!
ひょっとしたら意外と思う方も多いかもしれません。
実はこの京扇子、骨づくりや絵付け、組み立てなど それぞれに熟練した職人さんたちが携わっているんです。扇骨の数が多い京扇子はしなやかな風を生みます。数年に一度 伽羅の香りを塗ってもらったり、扇子香や文香を仕込む時も。
■石川県 七尾和ろうそく
日本の元祖ボタニカルキャンドル、和ろうそく。
和紙と真綿で手巻きする芯と、ハゼや米ぬかなどの植物蝋から作られています。
雪国の冬場は生花が手に入りにくく、ろうそくに花絵を描いてお供えとしていたのだそう。風にも負けない力強い炎が明るく照らしてくれます。時間を忘れてずぅっと見ちゃう。
さて あれこれ好きにお話しちゃいましたが、なによりこのイベントを通して小代焼一先窯 の山口さんを知るご縁をいただき、わたし 感謝の気持ちが溢れております。溢れすぎてます。そしてIt's so easyに遊びに来てくださる皆さまとお話しする時間もまた、私にとってとても大切な宝物となっております。
残すところ あと5日。
器との素敵な出逢いを探しに、ぜひ いらしてくださいませ。
STAFF:Asami