小代焼一先窯 器にまつわるQ&Aをご紹介
絶賛会期中の『JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK』。たくさんのお客様がイベント対象の店舗を巡りながら、It's so easyにも遊びに来てくださっています。
前回のインタビュー記事に続き、今回は器選びの重要なポイントについて山口さんにいろいろ質問をしてみました。
【以下、Q&A】
It’s so easy:続いては、今回It’s so easyで展開させていただく作品を実際に選ぶ上でのポイントをお伺いしたいと思います。Q&A形式にてまずはよくあるご質問から。
Q:毎日の暮らしでよく使う湯のみやマグカップ、お皿などは、電子レンジや食洗器の利用は可能でしょうか。
A:黒釉の食器シリーズは釉薬に鉄分が含まれている為、
電子機器と反応してしまうためレンジはNGとなります。その他は問題ありません。食洗器ですが、カタカタと洗浄中に振動がくることで、商品によっては淵が薄いものもあり欠けてしまうこともあります。食洗器は△とさせていただき、手洗いが一番安全なお手入れ方法としてご案内させていただいています。
Q:鉄が含まれた土で作った急須などは、鉄瓶のように鉄分が取れるなどの特徴はあったりしますか?
A:鉄瓶のように鉄がとれるとは謳っていませんが、小代焼の急須でのむと水質がとろみを帯びたような、丸みが出るねと言われます。
Q:一番手に取りやすいカップシリーズ。相性の良い飲み物などはあったりするのでしょうか。
A:お茶でもコーヒーでもお酒でも、どのカップで飲んでいただいても相性はいいですよ!その日の気分でセレクトしていただけたらと思います。
強いて言うならマグカップかなぁ。マグは取っ手の部分に拘りを持っているんですね。定番の丸いマグカップの取っ手のデザインは通常滑ってしまい持ちにくい構造が多いんです。
そのため、取っ手に横幅を持たせ下の部分にしっかり指が引っ掛かる構造に仕上げました。※(ひとさし指を入れ、親指を添えて中指で支える。)
穴の大きさも計算しているので大き過ぎず小さ過ぎずフィットしやすい形になっています。実際に手に取って感じてもらいたいですね。
Q:釉薬は天然の原料を使用しているのですか?
A:主に天然の鉱物(長石)、藁の灰、木の灰が原料です。
ほぼ天然鉱物ではありますが、一部化学的に作られた灰も入っております。
自分たちが作っている天然藁灰は年に1度、畑の藁を燃やして精製し、釉薬の材料にしています。
藁を燃やして、半年くらい毎日水を入れ替えながら漬けると藁の中の灰汁が抜けます。それを原料としているんですね。
自分たちで作った天然藁灰は田んぼの鉄分なども混ざっていたりするのですが、それこそが化学的な藁灰にはない成分として独特な色味を出せる強みにもなっています。
インタビュー、そして商品についてのQ&Aと、とても魅力的なお話をしてくださった山口さん。山口さんの作品は10 月29 日(金)~11 月11 日(木)までの期間It's so easy実店舗にて展示・販売しております。
器選びに迷ったときの参考にしていただければ幸いです。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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