【シンプルケアをより効果的にするために】
ナチュラル志向の方に多い、化粧水とオイル(またはバーム)だけのシンプルケアは、肌の調子が整っている時には十分かもしれません。
ただ、本来、水分(化粧水)と油分(オイル・バーム)は性質が異なるため、肌の上でうまくなじまず分離してしまうことがあります。
その結果、オイルだけが角質層の表面に残ってベタつきを感じたり、水分が角質層の奥まで届かず蒸発してしまったりすることも。
つまり、塗っても肌の表面だけが潤ったように見え、角質層の奥までしっかりとうるおいが届かない“インナードライ”状態になりやすいのです。
特に乾燥やキメの乱れ、皮脂分泌の低下などで角質層が硬くなっている肌では、水分や油分が角質層の隅々まで浸透しづらく、お手入れの効果も感じにくくなってしまいます。
【美容液をプラスするという選択】
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ナチュラル志向の方に多い、化粧水とオイル(またはバーム)だけのシンプルケアは、肌の調子が整っている時には十分かもしれません。
ただ、本来、水分(化粧水)と油分(オイル・バーム)は性質が異なるため、肌の上でうまくなじまず分離してしまうことがあります。
その結果、オイルだけが角質層の表面に残ってベタつきを感じたり、水分が角質層の奥まで届かず蒸発してしまったりすることも。
つまり、塗っても肌の表面だけが潤ったように見え、角質層の奥までしっかりとうるおいが届かない“インナードライ”状態になりやすいのです。
特に乾燥やキメの乱れ、皮脂分泌の低下などで角質層が硬くなっている肌では、水分や油分が角質層の隅々まで浸透しづらく、お手入れの効果も感じにくくなってしまいます。
【界面活性剤=悪いもの?】

ここまで読んでくださった方の中には
「乳化成分って、界面活性剤の一種でしょ?」「界面活性剤ってお肌のバリアを壊すから避けなければ。」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ここで、「界面活性剤」について少しお話したいと思います。
「界面活性剤=刺激が強い」「お肌のバリアを壊す」といったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実際には、界面活性剤といってもすべてが肌に悪いわけではありません。
界面活性剤は、水と油のように本来混ざり合わない成分を均一に混ぜ合わせ、化粧品の安定性や使用感、浸透を高めるために必要な成分です。
ただし、その原料や構造によって性質は大きく異なり、肌へのやさしさにも明確な差があります。
【強い洗浄力を持つ界面活性剤の注意点】
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たとえば、洗浄を目的とした石油系合成界面活性剤の中には、皮脂や角質の細胞間脂質(セラミドなど)まで取り除き、お肌のバリアを弱めてしまうものもあります。
その結果、乾燥や刺激、赤みといったトラブルを引き起こすことも。
また、石油系の合成界面活性剤は環境中で分解されにくく、河川や海に残留しやすいという懸念点もあります。
例)ラウリル硫酸Na(ラウリル硫酸ナトリウム)
ラウレス硫酸Na(ラウレス硫酸ナトリウム)
スルホン酸Na(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム) など
【天然由来の乳化剤】
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一方、スキンケア製品に使われる乳化目的の界面活性剤(以後、乳化剤と書きます。)は、洗浄を目的とするものよりも穏やかで、肌に負担をかけにくいのが特徴です。
特に、天然由来の乳化剤は、植物由来の油脂やアミノ酸、糖類などをベースに作られており、お肌のバリアを守りながら水分と油分をやさしくつなぎ、穏やかな使用感を叶えます。
また、生分解性が高く、微生物によって短期間で水や二酸化炭素に分解される環境にもやさしいのが特徴です。
例)
レシチン、水添レシチン (天然由来:大豆などのリン脂質)
オリーブ油脂肪酸ソルビタン (天然由来:オリーブ油と糖)
オリーブ油脂肪酸セテアリル (天然由来:オリーブ油)
ヤシ油アルキルグルコシド (天然由来:糖とヤシ油)
ステアロイルグルタミン酸Na (天然由来:アミノ酸系) など。
こうした天然由来の乳化剤を使った美容液は、化粧水とオイルやバームの間にスムーズになじみ、しっとりとした密着感のある仕上がりに導いてくれます。
【ゲルタイプという選択肢も】


それでも、「いくら天然由来とはいえ、化学的に処理された乳化剤は避けたい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、乳化剤を使わずに水分と油分をやさしくつなぐ“ゲルタイプ”の美容液がおすすめです。 天然由来のゲル成分は、多糖類から作られているものが多く、水分を抱え込みながら油分を穏やかに結びつけてくれます。
その上からバームやオイルを重ねることで、肌の上で自然に混ざり合い、軽やかでみずみずしい肌なじみを実感できます。
例)
キサンタンガム (天然由来:植物由来の多糖類)
アルギン酸ナトリウム (天然由来:海藻由来の多糖類)
プルラン (天然由来:植物由来の多糖類)
ヒアルロン酸 (植物由来糖を微生物発酵で得た天然多糖類)
スクレロウチウムガムなど。(植物由来糖を微生物発酵で得た天然多糖類)
乳化剤タイプはしっとりとした密着感のある仕上がりに、ゲルタイプは軽やかで柔らかな使い心地が特徴です。
【肌にやさしい美容液で、うるおいを角質層の奥まで】
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このように、美容液に含まれる天然由来の“乳化剤”や“ゲル成分”に注目することで、化粧水とオイル・バームのナチュラルでシンプルなスキンケアをより効果的にし、お肌のバリアを守りながらうるおいを角質層の奥深くまで届けることができます。
どこまでの成分を“天然で安全”と捉えるかは人それぞれですが、It’s So Easyで扱うほとんどの美容液は、お肌のバリアを壊しにくい、天然由来の乳化剤または乳化剤不使用のゲルタイプで作られています。
どの商品も、水分と油分をしっかり肌に届けながら、お肌へのやさしさを第一に考えた処方です。
ナチュラルでお肌にやさしい化粧水やオイル、バームの効果を最大限に生かすためにも、お肌のバリアを守りながらうるおいを角質層の奥深くまで届けてくれる美容液を、ぜひスキンケアに取り入れてみてください。