オーガニックの定義

オーガニックと聞くと皆さんは一番最初に何をイメージされますか？化粧品、食品、衣料品、様々なものにオーガニックという言葉が付け足され、今ではすっかりなじみのある言葉になってきました。オーガニック＝自然そのままのもの、というイメージが先行しがちな昨今、つい言葉に惑わされがちになりますが、オーガニックと名付けられた商品の全てが有機栽培ではない、というのが現状です。例えばワイン。オーガニックワイン、BIOワインなど呼び方は様々ですがここにもきちんと違いがあるのです。オーガニックワインは製造工程で化学物質を使っていても、ブドウが有機栽培であればオーガニックと呼ばれます。またオーガニック＝有機栽培のため、無農薬という定義でもありません。一方、BIOワインはというとワインを造る(醸造)工程に違いがあります。「天然酵母を使用、酸化防止剤と呼ばれる化学的なものを一切使用しないか極力抑えた方法で作られたワイン」がビオワインです。ビオワインは、酵母が天然で生きている為、温度変化により状態が変わりやすいことにより、常温保存はされず、冷蔵されていることが一般的です。オーガニックワインは、常温保存でも耐性があるため、スーパーなどの、常温陳列にされているケースが多いです。BIOかオーガニックか、見分ける方法の１つとして覚えておくとワインを選ぶ時間もたのしくなりますね。

ジャーナル監修：ワインソムリエ　時本早織里